「エコクッキングってよく聞くけど、どんな調理方法?」
「全然知識がない私でもエコクッキングを実践できる?」
「せっかく料理をつくるなら、環境に良さそうな料理方法を試したい」

そんな方のために、主婦である私が、普段から行っていることもとりあげながら、誰でもすぐに実践できる「エコックキング」についてご説明します。

【エコクッキング】は、家計にも地球にも優しいので、ぜひ実践してみてくださいね。

エコクッキングとは?

【エコ】は、エコロジーの略で、自然環境を大切にしていきましょうという意味が込められています。つまり、「エコクッキング」とは、自然環境を大切にした調理方法ということです。

広義には、調理だけでなく、買い物、片付けまでも含めて指すことが多いです。

普段何気なくしている場面でも、いくつかのポイントを押さえるだけで、家計にも地球にも優しい取り組みを実践することができます。

エコクッキング実践方法(買い物/調理/片付け)

①【買い物】で取り組むエコクッキング

●旬な食材を選ぼう

どんな野菜も、年中食べられるのはなぜでしょうか。旬の季節以外には、温室栽培などをして温度管理して生育しているからですね。無理やり、その野菜が育つようにエネルギーを消費しているのですから、当然スーパーに並ぶ際の値段も上がります。野菜の旬を知り、自然の恵みを大いに受けた新鮮な食材を選んでみましょう。旬の野菜を選ぶことで、エネルギーを利用した温室栽培でのエネルギー負荷を減らすことが出来ます。

キャベツ、セロリ、アスパラガス、たけのこ、さやえんどう
レタス、トマト、きゅうり、ピーマン、かぼちゃ、ゴーヤ
しいたけ、にんじん、玉ねぎ、ぶなしめじ、まいたけ
かぶ、れんこん、春菊、白菜、大根、ブロッコリー

各季節ごとの旬な食材の代表例になります。
その季節に育つからこそ、栄養価もたっぷり!積極的に旬な野菜を取り入れましょう。

●地産地消を心がける

距離が近いほど、輸送にかかるエネルギーが少なくて済みます。外国産より国産、県外よりも県内をなるべく選んでみましょう。
輸送にかけるエネルギーを減らすことで、大量の化石燃料の消費を抑えることができます。

②【調理】で取り組むエコクッキング

●食材をムダにしない

実は、可食部を捨ててしまっていることが多いです。皮も剥かない方が栄養のある食材もあります。または、皮が掃除に使える優れものの食材もあります。食材をムダにしないことで、家庭ゴミを減らすことが出来ます。

いくつか「野菜を無駄にしない切り方」の例をご紹介します。

ナスヘタの上の部分だけカットする。あとはヘタをくり抜くように取る。
ブロッコリー茎は捨てずにやや厚めに皮を剥いて使用する。
しめじ石づきギリギリのところでブイの字にカットする。
玉ねぎ頭の硬いところギリギリでカットする。

●電子レンジを活用する

野菜を炒める時に、最初からフライパンで火を通すよりも時短で節約できる方法があります。そして、調理時間が短くなるためエネルギー削減にも繋がります。電子レンジの活用です。耐熱容器に野菜と少々のお水を入れます。ふんわりとラップをかけて1分程加熱しましょう。野菜全体がしんなりと柔らかくなりますよ。

●揚げ物の油は再利用する

揚げ油は汚れが少なければ2〜4回は再利用が可能です。網じゃくしやこし器で揚げカスを取り除き、冷暗所で保存しましょう。使い始めから2〜3週間を目安に使います。これだけでも、揚げ油の節約になりますね。
排水溝の汚れ軽減により環境にも優しく、エコクッキングが結果的に節約にもなり、まさに一石二鳥です。

●加熱の工夫をする

複数の食材を同時に加熱する同時調理を意識しましょう。同時調理により、年間21.3kgのCO2を削減出来ます。また、余熱を利用して仕上げの加熱を行いましょう。鍋底の水はしっかり拭き取ってから調理に入ります。鍋蓋を活用して加熱効率もあげられます。私がよくするのは、シリコンの蓋で、蒸すように加熱しています。炒め物なら玉ねぎやピーマンがすばやくしんなりとしてくれますし、スープの卵とじもふんわり仕上がりますのでおすすめです。

エコクッキングで作るおすすめレシピ3選

●カボチャの皮で作るきんぴら

【材料】

かぼちゃの皮1/4
砂糖大1
みりん大2
しょうゆ大1
ごま油適量

【作り方】

  1. カボチャの皮をレンジで2〜3分加熱します。柔らかくなったら5mm幅に切っていきます。
  2. フライパンにごま油を引いて、調味料全てとカボチャの皮を炒めていきます。
  3. 調味料がカボチャの皮に絡みついて、照りが出てきたら完成!

【一言コメント】
こちらは、ニンジンの皮、大根の皮でも美味しく出来上がります!きんぴらといえば、ごぼうのイメージですが、実はいろんな野菜で出来ますよ。


●フライパンで作る石焼風ビビンバ

【材料】

小松菜100g
人参1本
もやし1袋
牛肉200g
ご飯3合分
韓国のり、いりごま、塩お好み
材料A
砂糖、醤油大1
ごま油、コチュジャン小1
すりおろしにんにく少々
材料B

【作り方】

  1. 小松菜、人参を5cm、牛肉も一口大に切ります。ボウルに全て入れて「材料B」を揉み込んでおきましょう。
  2. フライパンにごま油を引いて先程の小松菜、人参を入れます。もやしも同時に入れて水を大さじ1入れて蓋をして加熱します。もやしを上に重ねることで、硬い人参にも火が通りやすくなります。
  3. 野菜を取り出したら同じフライパンで牛肉を強火でサッと炒めます。
  4. 牛肉を取り出して、余熱と加熱でご飯を軽く炒めます。
  5. お皿に盛り付けたら出来上がり。お好みで塩や炒りごまをふると風味が出て美味しいですよ。

【一言コメント】

お肉を炒めたフライパンで、その後ご飯を炒めることでジューシーな肉汁がからみついて本当に美味しくできます!同時調理はCO2の削減になり、さらに料理の時短にもなり、主婦には嬉しいことばかりです。


●さつま芋の皮のガレット

【材料】

さつま芋の皮ある分
適量
オリーブオイル適量

【作り方】

  1. ピーラーで剥いたさつま芋の皮を、水切りしておきます。
  2. オリーブオイルを引いたフライパンで中火で炒めていきます。
  3. フライ返しで押さえながら火を全体に通していきます。
  4. お好みで塩をかけたら出来上がり。

【一言コメント】
ふかし芋にしても剥いて捨てることが多い皮。こんな活用法をもっと前に知りたかったと感じています。今では我が家の定番メニューです。

③【片付け】で取り組むエコクッキング

●節水をして排水溝を汚さない

洗い物では以下の3点に気をつけるだけで、環境に優しく行えます。

  • 洗う前に汚れを拭き取る
  • 汚れの少ないものから洗う
  • 洗い桶を利用する

特に油汚れは、最初にキッチンペーパーである程度拭いておきましょう。揚げ油を捨てる際も同様です。
私のおすすめは、オムツの利用です。1回分の揚げ油はオムツの上に流して吸い込ませます。驚くほどオムツは重たくなりますが、ビニール袋で二重にくるめば安心。

●生ゴミは乾いた状態で捨てる

野菜の汁やお茶パックをそのままゴミ袋に捨てると、漏れてしまうかもしれません。完全に乾かすか、キッチンペーパーや紙を三角コーナーの袋の1番下に当てて捨てましょう。また、三角コーナーに捨てる時からある程度水切りしておくのも一つの手段ですよ。
水分が多い生ゴミは、燃やす時に大きなエネルギーを使ってしまうのです。

小さなことから気軽にやってみよう!

今回ご紹介したエコクッキングはいかかでしたか。

意外にも、普段の生活から出来ることが多くて、エコクッキングを身近に感じていただけたのではないでしょうか。
節約やエコは毎日の積み重ねです。料理を毎日するからこそ、大きな差に繋がるもの。

「地球のために行動!」なんて大きな目標を立てなくても大丈夫。これから「お野菜の皮も使ってみようかな」と気軽にみなさんが取り組むことが、エコクッキングにつながります。
ぜひ、明日からチャレンジしてみてくださいね。

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