コンポストってご存じでしょうか。近年環境問題への関心が高まる中で、家庭でも簡単に取り入れられるコンポストに注目が集まっています。

コンポストとは生ゴミや枯れ葉を分解し、堆肥化させたもの。

筆者も生活にコンポストを取り入れていますが、生ゴミが堆肥に変わっていく様子に日々感動しています。

ここではコンポストの具体的な説明や種類、使用ポイントと注意、おすすめのコンポストについてご紹介します。

「コンポストって何か分からない」
「おすすめが知りたいけど、種類が多すぎて難しい…」
という方でも理解できるように、分かりやすく説明するので参考にしてくださいね。

コンポストとは

コンポストとは生ゴミや枯れ葉を微生物によって分解・発酵し、堆肥化させたものです。

コンポストに使用する容器はコンポスターと言いますが、コンポストする過程や容器もまとめてコンポストと呼ばれています。

コンポストのメリットは以下の通り。

・堆肥化した土は栄養が豊富で、新たに家庭菜園や植物の栽培に利用できる
・堆肥化した土で作った作物は安全で美味しい
・栄養をたっぷり含んだ土だから植物や花が元気よく育つ
・生ゴミを捨てる手間が省ける
・新たに土を買わなくていい
・ゴミ袋代が減るので節約につながる
・ゴミの量を減らせるので地球環境に優しい

コンポストには多くのメリットがあるのが分かります。

またコンポストは自分の生活環境に合った道具をそろえて、ポイントを抑えながら使うことで、気軽に使える点でもおすすめと言えます。

元々日本では稲作が盛んだったことから、生ゴミや糞尿を土や畑に撒いて堆肥にする風習がありました。

しかし近代化が進むに従って効率を求めるようになり、現在ではゴミをまとめて燃やされるなどして環境に負荷をかけている始末です。
その結果、わたしたちの生活にもさまざまな悪影響を及ぼしつつあります。

環境のため・自分たちの生活を豊かにするためにも、ぜひコンポスト生活を始めてみませんか。

コンポストの種類(代表的な5種類を紹介)

「コンポストには種類がたくさんあって、どれを選べばいいか分からない」という方も多いでしょう。

自分の生活や環境にあったコンポストを選ぶためにも、種類やそれぞれの違いについて知っておくことが大切です。

ここでは代表的なコンポストを5種類解説します。

土中式コンポスト

筆者が実際に使用しているコンポスト

庭の土に穴を掘って、そこに被せるように大型の容器を設置するタイプのコンポストです。
上記の写真のコンポストが実際に筆者の使っているもので、生ゴミが溜まったら、このコンポストに入れに行っています。
上部のフタを開けて生ゴミや枯れ葉を入れ、土を被せることを繰り返すと堆肥ができます。かき混ぜる手間が少なく、コストがかからないのが良いところ。

自宅に穴を掘れるほどの大きな庭がある方におすすめしたいコンポストになります。

密閉型コンポスト

密閉した容器の中で、酸素を使わずに生ゴミを発酵するタイプのコンポスト。

フタを閉めて使うので虫が湧きにくく、かき混ぜる手間や温度調整もいらないのでベランダでも使用できます。

ただフタを開けると生ゴミの臭いがする場合もあり、きちんと密閉しておく必要があります。

密閉型容器の中で発酵した後は土に移し替えると分解され、堆肥化した土になります。

電動生ゴミ処理機 コンポスト

温風で生ゴミの水分を飛ばし、堆肥化させるコンポストです。また資材を入れて回しながら堆肥にするものもあります。
電気代はかかりますが、温度調整やかき混ぜる作業を全自動で行ってくれるので、手間がかからず楽にゴミ処理ができます。

生ゴミの臭いも気にならないので、マンションやアパート住まいの方でも安心して使用できるでしょう。

段ボール コンポスト

段ボールの中に堆肥化に必要な資材と生ゴミを入れ混ぜ、発酵するタイプのコンポスト。手に入りやすく安価な材料で始められるため、挑戦しやすいコンポストと言えるでしょう。

紙でできているので耐久性は弱い方です。またその都度かき混ぜる作業が必要になります。

ミミズ コンポスト

コンポスト容器の中でミミズを飼い、ミミズの力で生ゴミを分解し堆肥化してもらうもの。

ミミズが活発に堆肥作りできるように適切に温度を保つ必要があります。

ミミズは販売されているので、わざわざ土の中から取ってくる必要はありません。

コンポストの使用ポイントや注意点

コンポストを使用する上で、押さえておきたいポイントや注意がいくつかあります。

適切にコンポストを使用して、堆肥化を成功させるために要点を押さえておきましょう。

コンポストに入れるものに注意する

基本的に人が口にできるものやキッチンから出る生ゴミは、何でもコンポストすることができます。

ただ玉ねぎやニンニクの皮、卵の殻、アボカドの種など大きな種は分解に時間がかかるので、様子を見ながら入れる必要があります。

他にも落ち葉や枯れ葉、紙類、人や動物の髪の毛や爪もコンポスト処理できます。
ただし化学成分を含むプラスチックや油、洗剤などは入れないようにしましょう。

コンポストに入れるゴミを下処理する

コンポストを行う前に生ゴミをしっかり乾かして小さく切っておくと、スムーズに堆肥化できます。

生ゴミは微生物によって分解されるので、できるだけ微生物が働きやすい状態に整えてあげることが大切だからです。

水分が少なく小さな生ゴミは微生物が繁殖しやすく、分解も早く行われるのでサラサラした堆肥ができます。

質の良い堆肥を作るためにも、下処理をしっかり行いましょう。

悪臭がする時は正しい対処をする

コンポストは種類によって、酸っぱい臭いや土臭さを感じることがあります。

しかしあまりにもひどい臭いがした場合は、混ぜる頻度が低いサインなのでよくかき混ぜてください。

水分や肉・魚介類の残骸が多く生ゴミの分解が滞っている可能性も高いので、2,3日生ゴミを入れずに休息の期間を与えるのも良いでしょう。

虫よけ対策を行う

虫よけ対策には有効な方法は以下の通りです。

・密閉型容器のフタをしっかり閉める
・防虫ネットやカバーで虫の侵入を防ぐ
・準備段階で腐葉土に熱湯をかけて、土の中に入った虫の卵を死滅させる
・虫が湧いた場合は米ぬかや発酵促進剤を入れて発酵を促し、容器内の温度を上げることで虫を死滅させる
・容器内のものをビニール袋に移して1日天日干しする

基本的に以上の対策をしながら、コンポスト容器を正しく使用すれば、少々コバエが寄ってくることはあっても、大量の虫が湧くことはめったにないでしょう。

虫が湧いて後悔する前に、適切な対策をしておくことが大切です。

家庭でも気軽に取り入れられる!【おすすめコンポスト】

ここではおすすめのコンポストについて紹介します。

どちらも家庭で気軽に取り入れられるコンポストですので、ぜひチェックしてみてください。

初心者に嬉しい!資材セット『エコクリーン 家庭用生ゴミ処理機 自然にカエルS 基本セット(手動式)』

コンポストに必要な容器をはじめ、資材もセットでついてくる、初心者にも嬉しいエコクリーン社の家庭用生ゴミ処理機です。

手動でハンドルを回しゴミを攪拌しながら堆肥化を促すので、電気代が一切かからず経済的にも安心。

密閉タイプですがゴミを低温で分解するため発酵する際の臭いに悩まされることなく、室内でも使うことができます。ワンタッチでフタが開くなど利便性も抜群な、おすすめのコンポストです。

Amazonでも高評価!『GP 生ゴミ処理 EMエコペール 18L』

2つ目のおすすめは、グリーンパル社の密閉型コンポストです。アマゾンでもレビュー数が300を超えるほど、定評がある商品です。
価格も安く、気軽に始められるので「コンポストがどんなものか一度試してみたい」という方にもおすすめできます。

半透明な容器なので外から中の状態が程よく確認できるのも嬉しいポイント。
見た目もシンプルで使いやすく、幅広い層におすすめできるコンポストです。

自分に合ったコンポストで、暮らしを豊かに

いかがでしたでしょうか。今回はコンポストの具体的な説明や種類、使用ポイントと注意、おすすめのコンポストについて紹介しました。

コンポストにはたくさんの種類がありますが、それぞれの特性を知ることで自分に合った商品を見つけることができます。コンポストは手間がかかることもありますが、それ以上に暮らしを豊かにしてくれる素晴らしいものです。

私も最初は面倒だと感じたことがありましたが、『続けていくうちに自分の生活に自然と溶け込んでいき、今では本当にやって良かった』と思っています。

おすすめのコンポストも参考に、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

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