お肉は安いときにまとめ買いし、節約している方も多いのではないでしょうか。たくさんお肉を買った際は、保存方法に困りますよね。私も、まとめ買いした豚肉を使いきれず、やむなく捨てることになった経験もしばしば。

お肉の長期保存方法として最適なのは、日頃行っている方も多いかと思いますが、ズバリ【適切な方法で冷凍保存】することです。

「肉をまとめ買いしたから、冷凍保存したいけど、どう保存するのがベスト?」
「肉をおいしく冷凍・解凍するコツが知りたい」
「牛肉と鶏肉、同じように冷凍保存しても大丈夫?」
今回はこんなお悩みを解決していきます。

ただ冷凍するだけではなく、ひと手間加えることで、お肉の賞味期限を伸ばすことができます。
ぜひ、お肉の種類別(牛・豚・鶏)の適切な冷凍保存のコツをここで会得してくださいね。

【牛肉】冷凍保存の仕方

まずは、牛肉の冷凍保存の仕方をご紹介します。
牛肉の冷凍保存でオススメなのは、以下3つの保存方法です。

  1. 小分けにして保存
  2. 下味をつけて保存
  3. 加熱調理して保存

牛肉の保存の仕方 その1:小分けにして保存

小分けだと、使いたい分量だけを解凍できるので、衛生的で、時短にもなります。パックから出して、100gずつなど使いたい分量をラップに包んで冷凍します。

ここでのポイントは、
「ラップは多めに切って、お肉全体をたっぷり覆うように使うこと」
そうすることで、雑菌の過剰な繁殖を防ぐことができます。

牛肉の保存の仕方 その2:下味をつけて冷凍

味が染み込みにくい牛肉でも、下味冷凍ならしっかり味付けできます。
下味冷凍のやり方は下記の通りです。

  1. ポリ袋に牛肉や、一緒に調理する材料を入れる
  2. タレを入れて味付けをする
  3. 冷凍する

下味冷凍は、「調理時間が短縮できる」というメリットだけではなく、「お肉に柔らかみを加えたり、臭みを取ったりする効果」があります。特に「油やタレでコーティングすることによって、長持ちしやすい」のでおすすめです。また、醤油や味噌での下味冷凍は酸化を防ぐ効果もあります。

味付けの仕方はたくさんあるので、いろいろな種類をためして、料理のバリエーションも広げてみてくださいね。

牛肉の保存の仕方 その3:加熱調理して冷凍

作り置きをする人には、加熱調理して冷凍する方法がおすすめです。
冷蔵庫だと、作り置きした料理の日持ちは3〜4日ですが、冷凍なら1ヶ月ほど保管できます。また、生で保存するよりも、細菌の繁殖を防ぐことができるため、長期保存が可能になります。
作り置きで、時短にもつながりますので、予めメニューが決まっている場合は、加熱処理後の冷凍するのが良いでしょう。

特に、下記のメニューは冷凍におすすめです。

  • ハンバーグ
  • 牛丼の具
  • プルコギ

調理済みの肉は、しっかり冷まして粗熱をとってから冷凍してくださいね。

【牛肉】冷凍保存する際のポイントや注意点

次に、牛肉を冷凍保存する際のポイントや注意点を説明していきます。

冷凍牛肉の賞味期限

牛肉は、ひき肉やこま切れ、ステーキ用など調理用途によって様々な種類があり、賞味期限も異なります。

以下は冷凍した場合の賞味期限の目安です。

  • ひき肉:2週間ほど
  • こま切れ、ステーキ用:1ヶ月ほど

冷凍すると長持ちしますが、保存期間が長くなるほどおいしさに影響が出てしまいます。冷凍して安心せず、上記を目安に早めに食べ切るようにしましょう。

冷凍保存の際の保管容器

牛肉を冷凍保存する際は、ラップで包んで【フリーザーバッグ】に入れるのがおすすめです。

お肉は空気に触れると、乾燥や酸化など品質が落ちる原因となってしまいます。ラップで包むことで、空気に触れにくくなるため、品質を保ったままの保存がしやすいですよ。

【豚肉】保存の仕方

次に豚肉の保存方法を解説していきます。
今回は、部位ごとに分けて、保存方法を紹介します。

豚肉の保存の仕方 その1:ひき肉(豚肉)編

ひき肉の冷凍方法は、2つあります。

1つめは、小分けにして冷凍することです。

一回で使う分ずつに分けて、ラップに包んで冷凍しましょう。使う際に、一個ずつ取り出して解凍できるのが便利です。
解凍は、レンジで1分程度加熱するか、冷蔵庫に移して半解凍にしましょう。半解凍だと、うま味成分の含まれるドリップが出てくるのを防ぎやすいです。半解凍したあとは、そのまま加熱して調理します。

2つめは、パラパラの状態で保存することです

少量を使いたい時に、全部解凍することなく衛生的で便利です。
パラパラの状態で保存する方法は下記の通りです。

  1. トレイなど平らに広げられる容器等にラップを敷き、ひき肉をパックに入った状態のまま移す
  2. 菜箸などを使い、ひき肉をパラパラに広げ、上からラップをして冷凍庫に入れる
  3. 約30分後に冷凍保存袋に移し、袋の口を空気を抜いて閉じ、冷凍庫で保管をする

少し手間はかかりますが、煮物やそぼろなどパラパラのひき肉を使う料理にも使いやすく便利です。

調理用途に合わせて、小分けかパラパラにするかを使い分けていきましょう。

豚肉の保存の仕方 その2:薄切り肉(豚肉)編

薄切り肉も、「小分けにして冷凍」しましょう。
なるべく薄く広げて、複数の肉が重ならないように気をつけてくださいね。

重なったまま冷凍すると、肉同士がくっついてしまい、解凍に時間がかかったり、調理の際にちぎれの原因にもなります。

豚肉の保存の仕方 その3:厚切り肉(豚肉)編

厚切り肉は、「1枚ずつラップに包んで冷凍」します。
肉全体をピッタリ包めるように、ラップはゆとりをもたせてつかいましょう。細菌の繁殖を防ぎます。

【豚肉】冷凍保存する際のポイントや注意点

豚肉を冷凍保存する際のポイントと注意点をお話ししていきます。

冷凍豚肉の賞味期限

冷凍豚肉の賞味期限は、牛肉と同じく種類によって異なります。

  • ひき肉:2週間
  • それ以外:1ヶ月ほど

冷凍保存の際の保管容器

豚肉も、冷凍保存は、ラップとジップロックが良いでしょう。
また、薄切り肉の場合は、100均などに売っている肉冷凍用のタッパーもおすすめです。

ラップを使うよりも薄く広げたり、冷凍庫での収納がしやすくなるためです。

以下記事にて100均保存グッズをご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

【鶏肉】保存の仕方

鶏肉の保存方法は下記の3つがおすすめです。

  1. そのまま冷凍する
  2. 一口サイズに切って冷凍
  3. 下味冷凍

一つずつ解説していきます。

鶏肉の保存の仕方 その1:そのまま冷凍する

もも肉や胸肉をスーパーで売られている塊のまま冷凍する方法です。トレイから出し、ジップロックに入れて冷凍します。

気をつける点として、広げて冷凍しましょう。お店で売られている折り畳まれた状態のまま冷凍すると、解凍や加熱に時間がかかる原因になります。

鶏肉の保存の仕方 その2:一口大に切る

必要な量ずつ小分けにして、ラップで包んで冷凍します。解凍も、そのまま解凍するよりも早く解凍できます。

鶏肉の保存の仕方 その3:下味冷凍

牛肉同様に、下味冷凍をしておくと、調理の手間を省けるだけではなく、細菌の感染を防ぐことができ、生のものよりも長期保管が可能になります。

鶏肉は幅広くアレンジできるので、いろいろな味つけを是非ためしてみてください。

鶏肉の下味冷凍!人気の味を3種類ご紹介

以下レシピはすべて、材料を混ぜて漬け込んで冷凍しておくだけの簡単なレシピになっています。ひと手間で、時短とお肉の長期保管が可能になりますので、ぜひためしてみてくださいね。

【タンドリーチキン風】

鶏もも肉  1枚(300g)
マヨネーズ、ケチャップ  各大さじ2
カレー粉        小さじ1〜小さじ3
砂糖、レモン汁  各小さじ1
塩、こしょう 少々
にんにく、しょうが 各チューブ1〜2cm

https://oceans-nadia.com/user/22780/recipe/377829

ガーリック塩】

鶏もも肉         300g
片栗粉          大さじ1
料理酒          大さじ1
ごま油          大さじ1/2
鶏ガラスープの素      大さじ1/2
砂糖           小さじ1/2
すりおろしニンニク    小さじ1/2
粗挽き黒こしょう     小さじ1/4
塩            ひとつまみ
サラダ油         大さじ1

https://www.kurashiru.com/recipes/bf0b5750-2e09-460e-b25e-71b48cf56c63

【唐揚げ】

鶏モモ肉        2枚
醤油          大さじ2
酒           大さじ3
しょうがチューブ    5cm
にんにくチューブ    3cm
ごま油         小さじ1/2

https://cookpad.com/recipe/4471432

  

【鶏肉】冷凍保存する際のポイントと注意点

鶏肉を冷凍保存する際のポイントは以下の2点です。

  1. 水分を取る
  2. しっかり火を通す

冷凍保存の注意ポイント その1  水分を取る

鶏肉を冷凍保存する際は、水分をよく取りましょう。

水分が残っていると、傷みやすくなります。
少し手間ですが、冷凍庫へ入れる前に、キッチンペーパーで水気を拭き取るようにしてください。

冷凍保存の注意ポイント その2 しっかり火を通す

解凍した鶏肉は、中まで十分に加熱してから食べてくださいね。中まで加熱することで、菌を死滅させ、食中毒を防止できます。

冷凍しているとはいっても、鶏肉は他の肉より菌が増えやすいので、特に注意が必要なお肉です。中まで十分に火を通して、安全においしく食べましょう。

鶏肉の賞味期限

冷凍した鶏肉の賞味期限は、冷凍方法によって下記のように異なります。

  • そのまま冷凍した鶏肉:2〜3週間
  • 下味冷凍した鶏肉:3〜4週間

おいしく食べたいなら、2週間ほどでは使い切ることをおすすめします。

鶏肉は牛や豚と比べると賞味期限が短いです。冷凍しているからといって放置しすぎずに食べきりしょう。

冷凍焼けしてしまった場合の対処法

肉を冷凍すると酸化して味が落ちる「冷凍焼け」してしまうことがあります。

「表面が、なんだかでこぼこしている」
「冷凍庫や他の食材の匂いが移り臭くなっている」
「お肉の色が、赤黒やグレーに変色している」

お肉がこんな状況になってしまっていたら、それは「冷凍焼け」してしまった状態です。冷凍焼けした肉を食べても、体に害はありませんが、味に影響が出てしまいます。

ここからは、冷凍焼けしてしまった肉をおいしく食べる方法について紹介します。

冷凍焼け対処法 その1 「塩水で解凍する」

一つ目は、塩水につけて解凍することです。
塩水につけることで、冷凍して抜け出た水分を戻し、元のやわらかさが復活します。

塩水解凍の手順は下記の通りです。

  1. 冷凍焼けした肉の重さと同量の水と3%の塩をポリ袋やジップロックに入れ、塩水を作る
  2. つくった塩水の中に、冷凍焼けしてしまったお肉を入れる
  3. 袋の口を閉じ、2〜3日つけておいておく

ただし、ひき肉には使えないので、注意が必要です。

冷凍焼け対処法 その2「調理時に酢を使う」

調理時に酢を使うと、冷凍焼けでついた臭みを取れます。

また、臭みがとれるだけではなく、肉をやわらかくする効果もあるので、おいしくなります。甘酢煮や酢豚など酢を使ったレシピは豊富にあるので、ぜひ作ってみてくださいね。

正しい冷凍方法で、食材を長く楽しむ

今回は、種類ごとに肉を冷凍保存する方法を紹介していきました。また、もしも冷凍保存により冷凍焼けしてしまった場合の対処法もお伝えしました。

正しい冷凍方法・解凍方法で、食材を無駄にせず、おいしく安全に、無駄のない食卓を実現していきましょう!

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